アカメ釣りが出来る経緯
アカメの主な生息地として有名なのは、高知県と宮崎県の二県です。
宮崎県では、平成十八年三月二十三日付で希少野生動植物保護条例の指定種にアカメが指定されたことによって釣りが禁止されました。
これは破ると、罰金や懲役が科せられる法律です。
この年、高知県でも同条例が施行されることが決定し、宮崎県と同じくアカメ釣りが禁止になる窮地にあったことをご存じでしょうか?
保護種指定が目前まで迫り、釣りや飼育はもちろんのことアカメに触れることすら許されない。
そんな悲しい未来が現実になろうとしていました。
この危機を何とか脱する為に、一人の釣り人が県に対し異議を唱え行動を起こしました。
これにより釣り人をはじめ、アカメという魚に感心を持った人たちが力を出し合い、まず不可能だと思われた保護種指定の撤回を実に約七年もの歳月をかけて成し遂げました。
皆さまのご協力をお願い致します
このような経緯があり、高知では現在も堂々とアカメ釣りを楽しむことが出来ます。
しかしながらアカメは、日本にしか居ない固有種であり全国的な分布から見ても生息域は狭く、希少な魚であることに間違いはありません。
アカメ釣りが楽しめる高知は大変恵まれた環境であると言えます。
大変魅力あるアカメ釣りだけに近年は人気が急上昇し、今までに無く大勢の釣り人が高知まで遠征に来られるようになりました。
それに伴い、駐車場所の問題や騒音に対する苦情、地元漁師とのトラブル等々の問題点が浮上してきました。
アカメを愛する釣り人が必死に訴えかけ、協力の輪が広がり多くの時間や惜しみない努力が実を結び、やっとの思いで残すことが出来たアカメ釣りです。
釣り人のマナーやモラルの問題で、大切な釣り場が無くなってしまうことは絶対にあってはなりません。
この様な現状を深刻に受け止め、地元の釣り人を中心としたコミュニティー「高知のアカメ釣りを未来に残そう!」が発足しました。
もう二度と、アカメ釣り禁止の危機に向かわせない為にも皆さまで促しあい、助け合いながら、この素晴らしいアカメ釣りを後世にまで残していきましょう。