準備するもの

準備するもの

一見自由な「釣り」という世界観の中で社会性が求められています。

高知に足を運ぶ際には、ぜひアカメ釣りができるようになった経緯と理解を胸に納めて臨んでいただきたいと思います。

キャッチからリリースまでのプロセスが重要

夢を求めてチャレンジすることも大切だが、夢のある憧れの魚を釣り上げたときの喜びを、胸を張って皆で共有できる環境であってほしい。そのためには地元の方々に配慮し、周囲の環境に対する理解を深めてこそ、このアカメという魚がいつまでも思い出の中で輝いていくのではないかと感じています。

そして、我々は周囲の環境を理解し、キャッチしたアカメを生かしてリリースするまでのプロセスが重要だと考えています。

日本固有種であるがゆえに、1つ間違えれば日本記録が飛び出す釣り場で悔いを残さないようにしてほしい。「どうせ釣れない」ではなく、しっかりとした準備で臨んで下さい。

アカメゲームにおけるアイテム紹介

アカメ釣りは限られたチャンスを逃さないために、またトラブルや危険防止のためにも万全なタックルと装備で挑むことが重要となります。

アカメを釣る上で参考となるタックルについてご紹介しています。
【ロッド】
マックスウェート80㌘ほどのロッドでPE3号まで対応できるものを選ぶとよいでしょう。
また、近年ではジョイント系など、ヘビーウェートルアーを使う釣り方も確立されているので、幅広いルアーを扱えるものが望ましい。

【リール】
4000~5000番
メーカーごとに糸巻き量が異なるので各社の仕様をご参考下さい。

【ライン】
《大物用》PE 3号以上
障害物絡みのポイントやビッグベイト使用時などにメインで用いる。大物を狙う上では欠かせないのはラインです。
《汎用》PE 2号
オープンエリアにおけるミノーイングでの使用がメイン。
【リーダー】
《大物用》80~120Lb
《汎用》40~70Lb
セレクトの理由やシチュエーションはラインと同様。

90㌢クラスのアカメでも90Lbのリーダーがこれだけボロボロになる。リーダーの選択には万全を期したいですね。

【ルアー】
基本的にはどのルアーでもヒットの可能性があるが、相手は数十キロにまで達する大型魚です。少なくとも3~1番のフックが搭載出来るルアーが好ましいでしょう。
大型にこだわるのであれば、青物用のフックや1番限定でルアーを選ぶといいでしょう。

【フィッシュグリップ】
スタジオオーシャンマーク・オーシャングリップ OG2920 HD
エスタボガタックル・ボガグリップ
ボガグリップ30LBでは120㌢クラスのアカメの場合、口のサイドを掴むことはできるが口先には入らないため、過不足ないアカメゲームのためには60LBを推奨します。
遠征でこられるアングラーの中にはシーバスゲームなどでメインに使用するフィッシュグリップを持参される方も多く、破損して逃げられるケースも多く見てきました。
30㌔以上の大物を取り込む際にはケガを負う恐れもあるし、せっかく釣った魚を逃がしてしまわないように、万全を期して臨むことが重要です。
注意点としてフィッシュグリップに脱落防止用のワイヤー入りリーシュコードをつけておくことをお勧めします。アカメが急激に暴れて手からフィッシュグリップが離れてしまった際に、コードがついていればフィッシュグリップごとアカメが逃げてしまうことを防げます。
尚、実際にフィッシュグリップをつけたままアカメに逃げられてしまったケースがあります。

【ストリンガー】
パープルイズム・JAIL THE RED-EYE
さまざまなストリンガーがありますが、シーバス用のストリンガーでは対応できません。
魚への負担や強度を考えますと、今のところこのストリンガーを推奨しております。ケガ防止のため、差し込むニードルの先端がやや鈍くなっています。
90㌢程度の個体であれば貫通しますが、それ以上のサイズになると事前にニードルを研いでおくと使いやすいでしょう。もちろん、ケガなどについては自己責任なので使用の際は慎重を期して下さい。
なお、ストリンガーなどに繋ぐのに手間取ると、魚を弱らせることになるのでスムーズに行なう必要があります。遠征でこられるアングラーによく見られるのがストリンガーを持っておらず、地元のアングラーが駆けつけるまでに時間がかかって魚を弱らせてしまうこと。思わぬ大物を掛けたときに後悔することがないように、その点にも注意して下さい。

【ウェーダー】
30㌔以上の大物を釣り上げたときは魚を弱らせないために立ち込んで撮影を行なうようにしています。(釣り人の体力を考えた上でもそれが望ましい)
そのため、ウェーダーは必需品といえ、カキ殻などでケガを負うことを防ぐためにも着用をおすすめします。
初アカメをゲットされた遠征アングラーの泉對さん。ランディングをサポートする際にしっかりとした装備があることでキャッチ率が上がります。


120㌢オーバーのアカメ。重量も30㌔に迫るビッグワン。
アングラーや魚体への負担を考えるとウェーダーを着用しての撮影が望ましいです。
【ブルーシート】
近年は遠征にこられるほとんどのアングラーも常備されているアイテム。真夏の日中のコンクリート上は50度を越えるので夜間でも余熱が残っている。魚体をそのままコンクリート上に置くと魚が大きな火傷を負い、ウロコが剥がれて傷を負わせることになるのでこちらも推奨しております。

キャッチからリリースまでで完結します。そのため、常にブルーシートを用いての計測や魚の移動をお勧めしております。

【メジャー(スケール)】
出会いのチャンスがそう多くはないアカメだけに、キャッチしたときは悔いがないように、しっかりと計測ができるよう十分な長さのあるメジャーを用意しておきたいですね。

なお、写真のメジャーは2㍍まで計測が可能。

【プライヤー】
比較的大型のプライヤーが好ましいです

【虫除けスプレー】
ナイトゲームで蚊に刺されると集中力を損なうため、持っていると重宝します。
【ヘッドライト】
好みの問題ではあるが安全確認を行なったり、ファイトスペース内の障害物の有無を確認するなど、光量が強い方が何かと利点は多いです。

【カメラ】
OLYMPUS・TG-4 Tough
防水性能が高く、暗い中でも明るく撮影できる。シャッタースピードも速いため、大型魚の物持ちなどを撮影するのにも向いている。